F1を良く見ている訳では無いのですが、学生の頃は夜更かししてF1を良く見たものです。ただ車が走っているだけと言われてしまうと終わりなのですが、他のモータースポーツとは違う醍醐味がF1にはあるんですよね。特に時速300kmとも言われる世界でドライバーの駆け引きが楽しめるのがF1です。
また最近は職場の近くにF1好きのオーナーが経営する喫茶店があり、店内はF1の映像が流れていてハンドルやヘルメットが飾ってありF1好きにはたまらないお店で良くお昼を食べに行っています。最初はそこまで気にならずご飯を食べているのですが、その内F1の「ビューン!!」という音が聞こえて映像をずっと見てしまうものです。
今年は先週のベルギーGPで11ラウンドが終了しています。そして来月の9月27日は鈴鹿サーキットにて日本グランプリが開催されます。直接見に行くも良し、テレビで楽しむも良しということで、日本グランプリをより楽しむための情報をまとめてみました。
F1日本グランプリを生で見る方法
F1の日本グランプリはレース当日は9月27日となりますが、スケジュールは下記となっています。
- 9月24日:ピットウォーク
- 9月25日:フリー走行
- 9月26日:F1日本グランプリ予選
- 9月27日:F1日本グランプリ決勝
もちろん9月27日の決勝が一番ピークを迎えますが、9月25日のフリー走行から好きなドライバーの要チェックを行いましょう!
『フジテレビNEXT』なら完全生中継で見れる!
まずF1日本グランプリをテレビで楽しむ場合は「フジテレビNEXT」だと、レースの当日だけでなく予選会から前夜祭などすべてを完全生中継で楽しむことが出来ます。予選会もアクシデントなどが多く本線の前に見ておくことで、よりレース本番が楽しみになってきます。ましてやドライバーの意気込みや各チームの状態をいち早く確認することで、本レースを予想しながらドライバーの駆け引きを楽しめます。
すでにJCOMやその他ケーブルテレビに入っている方であれば、すぐに申し込みできるかと思いますので、ご利用のケーブルテレビの会社様にご確認いただければ良いのですが、通常の地上波放送しか映らない方はどうしたら良いのか?
それはスカパーに申し込むことで「フジテレビNEXT」の番組を見ることができ、完全生配信でF1日本グランプリを見ることができます。
スカパーの料金はいくらかかる?
スカパーの月額料金は税込421円とかなりお買い得な金額になっています。しかしこれは基本料金となり、見たいチャンネルの料金をプラスして支払う形になります。今回は「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム[309]」のチャンネルになりますので、別途1,296円が上乗せされて月額1,717円で楽しむことが出来ます。また初回申し込みの際は3,024円が掛かります。
また今なら2週間無料で約70チャンネルを視聴することが出来ますので、いきなり契約は恐い方も多いと思うので申し込みの前に一度お試しで使用した方が良いでしょう。
スカパーの解約はすぐ出来る?
基本的にネットから解約することができ、解約申し込み月の末日が実際の解約日となります。解約の際に手数料などはかからず停止することができます。なお2週間無料のお試し期間が終了した後は、加入の手続きをしない限り勝手に課金が発生することは無いため安心です。
スカパーを見るために必要なものとは?
スカパーを見るためには以下のものが必要になります。
- 110度CS対応デジタルテレビやレコーダー(B-CASカード)
- 110度CS対応BSアンテナまたは、BS対応スカパー!アンテナ
こちらの設置が完了してネットからB-CASカードなどの申し込みを行い、30分後には試聴できるようになります。
「フジテレビNEXT」では日本グランプリだけではなく全世界で行われているF1レースを生放送しているので、F1好きの方には必見です。またF1以外にもドリカムのライブやブンデスリーガ、過去の有名ドラマなど色々見ることが出来るので、F1と合わせて楽しむことが出来ます。
ちなみに9月より試聴出来るようにすれば、下記3つのF1グランプリを視聴することが出来るのでおすすめですよ。
- 9月6日:イタリアGP
- 9月20日:シンガポールGP
- 9月27日:日本GP
鈴鹿サーキットの現地まで向かって見る!
せっかく日本開催のF1グランプリですから見に行って直接見るほうがより醍醐味な戦いを見ることが出来るでしょう。毎年日本グランプリは三重県にある鈴鹿サーキットで行われています。
日本グランプリのチケットの購入方法と値段
直接見に行くためにはチケットが必要となります。観戦券と指定席券の2種類があり、観戦券だけだといわゆる自由席の扱いになります。観戦券は3日通し券で9,000円となりますが、西エリアと呼ばれているメインストレートから少し離れた場所となります。(きっとそれでも楽しいとは思いますが。)
指定席券に関しては席によって大きく異なり68,000円~とかなり高い席もありますが、現在売り切れの表示が増えてきていますので、直接見に行きたい方は早めに手配をしないと購入できなくなってしまいます。
指定席 | 大人料金 |
---|---|
V1席 | 63,800円~ |
V2席 | 65,900円~ |
A1席 | 42,200円~ |
A2席 | 48,400円~ |
B1席 | 44,300円~ |
B2席 | 58,700円~ |
C席 | 28,800円~ |
D席 | 18,600円~ |
E席 | 14,400円~ |
I席 | 36,000円~ |
J席 | 22,700円~ |
Q1席 | 29,900円~ |
Q2席 | 49,400円~ |
R席 | 45,300円~ |
チケットの購入については、公式のオンラインショップ、もしくはコンビニ(ローソン・ミニストップ)などで販売しています。
鈴鹿サーキットまでの行き方
住所:三重県鈴鹿市稲生町7992
電車で行く場合、最寄り駅が白子駅となりバスもしくはタクシーで20分ほどです。東京駅からだと約2時間くらいでしょうか。料金は片道約14,000円ほどになります。
車で向かう場合は、鈴鹿インターで降りる形になり、東京インターからだと4時間もかかります。また高速料金は片道で6,290円(ETC使用)となります。チケット購入の際は駐車券付きになりますので、さらに割高になります。
日本で行われるとはいえ、首都圏に住んでいる人から見ると、チケットと交通費で海外旅行に行くくらいの金額がかかってしまいますね。僕もそうですが一般収入のF1好きの方はスカパーで視聴するほうが良いですよ!
F1日本グランプリを楽しむための予備知識
では実際にF1日本グランプリをさらに楽しむために予備知識を学んでいきましょう。楽しむ要素としてドライバーがまずは一番重要な要素になってくるかと思いますので、今のドライバーの順位と強さの秘訣、また各チームのチーム力、また過去の日本グランプリの歴史を追って行きたいと思います。
現在の2015年ドライバーズランキング
順位 | ドライバー名 | 所属チーム | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 227 |
2 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 199 |
3 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 160 |
4 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 82 |
5 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ | 82 |
6 | バルテリ・ボッタス | ウィリアムズ | 79 |
7 | ダニール・クビアト | レッドブル | 57 |
8 | ダニエル・リカルド | レッドブル | 51 |
9 | ロマン・グロージャン | ロータス | 38 |
10 | マックス・フェルスタッペン | トロ・ロッソ | 26 |
11 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア | 25 |
12 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア | 24 |
13 | フェリペ・ナッサー | ザウバー | 16 |
14 | パストール・マルドナド | ロータス | 12 |
15 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン | 11 |
16 | カルロス・サインツ | トロ・ロッソ | 9 |
17 | マーカス・エリクソン | ザウバー | 7 |
18 | ジェンソン・バトン | マクラーレン | 6 |
※8月29日更新(11R ベルギーグランプリまで)
昨年好調であったメルセデスのマシンが引き続き今年も好調であり、フェラーリ勢を抑えて1・2位に位置しています。またドライバーよりもマシンによる差が大きく、8位のダニエル・リカルドまでを見るとチーム毎にきっちり順位が分かれていることが分かります。
ただチーム毎に分かれているとはいえ、チーム内でもライバルとして見られているのが「ルイス・ハミルトン」と「ニコ・ロズベルグ」です。この2人での1・2位フィニッシュが多いのだが、昨年も直接車体を当ててきたりと緊張感のあるレースをしているので、日本GPでも注目してみてみたいですね。
ルイス・ハミルトンの凄さはこれだ!
ルイス・ハミルトンのプロフィール
現在ドライバーズランキング1位を走るルイス・ハミルトンは1985年1月7日にイギリスで生まれたレーシングドライバーです。現所属チームはメルセデス。ルイス・ハミルトンは8歳からすでにカートを始めており、すでに10歳の時にいくつかのタイトルを獲得しています。F1デビューは2007年マクラーレンより。
ルイス・ハミルトンはF1デビュー前から凄かった!?
ルイス・ハミルトンはF1デビューする前から数多くのタイトルを獲得して期待されていた逸材です。1995年のたった10歳の時にイギリスカートチャンピオンを制覇、その後2000年にはヨーロッパカートチャンピオンも制覇し力を付けて来ていました。まだ15歳ですがこの当時日本に来日しており、ツインリンクもてぎで行われた『アイルトン・セナ メモリアルカップ CIK-FIA WORLD CUP Shell ADVANCE KART RACE IN JAPAN』で優勝しています。
2001年よりジュニアフォーミュラクラスに上がり2003年には圧倒的速さでワールドチャンピオンの座に付いています。その後F3クラスに上がりこちらも2005年にチャンピオンに輝いており、2007年F1デビュー後もその力を見せ付けます。
ルイス・ハミルトンのF1デビュー戦も凄かった!?
2007年F1デビューはマクラーレンから始まりました。当時2005年・2006年と年間チャンピオンに輝いているフェルナンド・アロンソがルノーより移籍していたためチームメイトになっています。当時は黒人のF1ドライバーがいなかったため注目を浴びていました。
そんな注目を浴びた中、デビュー戦となったのがオーストラリアGP。予選で高タイムを出していたルイス・ハミルトンは4番手よりスタート。ポールポジションからスタートしたキミ・ライコネンがそのままトップを快走していたが、ルイス・ハミルトンもスタート直後順位を上げて前年の年間チャンピオンでチームメイトのフェルナンド・アロンソを抜いて2番手に進出。その後後方からのフェルナンド・アロンソのアタックに凌いでいたが、途中で抜かされてしまい3位でフィニッシュ。デビュー戦での表彰台は元ウィリアムズのジャック・ヴィルヌーヴ以来、11年ぶりの快挙となっています。さらにこのデビュー戦での印象は、フェルナンド・アロンソを脅かすコーナーリングが焼きついています。
その後も表彰台が続きデビューから6戦目のカナダGPでポールポジションからスタートしてそのままトップを譲らずF1初優勝を果たしています。
王者への貫禄
その後安定的な成績を出してきたルイス・ハミルトンは、デビューした2007年はチャンピオンとなったキミ・ライコネンにわずか1ポイント差の2位だったが、2008年フェラーリが圧倒的に有利な年と言われていたものの評判を覆し年間5勝により年間チャンピオンに輝き、当時のフェルナンド・アロンソが持っていたF1史上最年少ワールドチャンピオン記録を塗り変えています。
荒い運転などが目立つ場面もあったが、毎年ドライバーズランキングでは上位に食い込んでおり、昨年2014年にはワールドチャンピオンに返り咲き今年は王者の貫禄を見せつつあります。
ルイス・ハミルトンはチームメイトとの争いが多い?
デビューよりチームメイトとの争いがよくメディアで取り上げられています。それだけ強いということだと思います。
まずデビュー仕立ての2007年当時、あのミハエル・シューマッハとの激戦を制してきた王者フェルナンド・アロンソとの確執が伝えられていました。確執という言葉があっているかどうかは分かりませんが、フェルナンド・アロンソよりも上位に食い込むことが多くまた年間チャンピオン争いもルイス・ハミルトンの方が優位に進めていたこともあり、メディアでもたびたび取り扱われていました。
[2007年のフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンが分かる動画]
さらには2013年よりメルセデスに移籍したチームメイトであるニコ・ロズベルグとも激しいポイント争いを繰り広げています。特に昨年はチームとしても他を圧倒していたこともありほとんどのグランプリをニコ・ロズベルグと争っていたため、常にポジション争いをしていました。
今年も1位ルイス・ハミルトン、2位ニコ・ロズベルグでポイント差は28ポイント(8月29日現在)とまだ巻き返しも考えられるため、日本グランプリでこの2者がどのようなレースをするかも楽しみですね。
ニコ・ロズベルグの凄さはこれだ!
ニコ・ロズベルグのプロフィール
昨年、今年と2年連続でルイス・ハミルトンとポイント争いを演じているニコ・ロズベルグは、1985年6月27日にドイツ出身のドライバーです。現所属チームはメルセデス。ルイス・ハミルトンともカート時代にも戦友となっており、16歳にはジュニアフォーミュラに移行したてながら年間9勝をあげタイトルを獲得しています。F1は2006年にウィリアムズよりデビューしています。
ニコ・ロズベルグの開花は遅かった?
ニコ・ロズベルグは2006年~2009年までウィリアムズにおり、マシンのトラブルなども相次ぎなかなか実力を見せ付けることが出来ませんでしたが、2010年に現在所属のメルセデスに移籍しました。
2010年当時は一度は引退していた絶対王者のミハエル・シューマッハとチームメイトとなりましたが、お互いに優勝は無く表彰台3回はしたものの目立つような活躍はありませんでした。2012年の中国GPでポールポジションを飾ると決勝も圧倒的強さで1位を譲らず、デビューから7年目で初優勝をもたらした。また毎年ミハエル・シューマッハにはポイントランキングで上回ったもののチャンピオン争いに食い込めませんでした。
ニコ・ロズベルグの魅力は完走
完走と一言で言ってしまうと、優勝しているドライバーの方が完走しているんじゃないかと言われそうですが、実は2009年にミハエル・シューマッハが所持していた記録を超えているのです。それは連続完走記録というものなのですが、F1は毎回安定的に走れるものではなくマシンのトラブルやクラッシュなど様々な理由でリタイアしてしまう回数も多いです。しかしながらニコ・ロズベルグはトラブルに悩まされていたウィリアムズのマシンで、この連続完走記録を25戦までに伸ばしミハエル・シューマッハの24戦を抜かし2位に入っているのです。
これは色んなトラブルに対しても負けないで解決策を見つけ、しっかりと完走できる技術を持っているからこそ、記録になっていることでしょう。日本GPでもセーフティーカーやクラッシュなども発生しているコースですが、ニコ・ロズベルグの安定したレース運びにも注目してみたいですね。
2014年からニコ・ロズベルグの年
2014年はメルセデスのマシンが他チームの調整よりも有利に進めていたこともあり、優勝回数・表彰台回数ともに増加。デビューから8年間で3勝していなかったが、2014年だけで5勝、2位も10回とか安定的なレースが多く、また前述のルイス・ハミルトンとも激しいチームメイト争いが繰り広げられています。
ルイス・ハミルトンは天才的才能を持ったドライバー、それに比べてニコ・ロズベルグは実力つけてきたタイプ、この2人が今年もチャンピオン争いをしていてひとつの見所になるでしょう。
セバスチャン・ベッテルの凄さはこれだ!
セバスチャン・ベッテルのプロフィール
現在メルセデスの2人を追ってドライバーズランキングで3位に入っているのがセバスチャン・ベッテルで、1987年7月3日にドイツで生まれたドライバーです。現所属チームはフェラーリ。カート時代も優勝回数が多く注目されていたが、2005年F3シリーズでは年上のルイス・ハミルトンが優勝回数を積み重ねていたため、未勝利では終わってしまっています。F1には2007年のアメリカGPでデビュー。
デビュー戦で頭角を現したベッテル
2007年のカナダGPでBMWザウバーのロバート・クビサが大クラッシュして治療していたため、テストドライバーながら次戦のアメリカGPに代役としてデビュー。急遽参戦したものの8位に入賞し、当時19歳349日でF1史上最年少入賞記録を塗り変えています。
このデビュー戦での活躍が認められたため、トロ・ロッソへ移籍してレギュラードライバーとして契約しました。マシンの性能は他と比較すると遅れを取っていたもののドライビング技術でカバーし、チーム最高位の4位入賞も果たしています。
さらに2008年のイタリアGPではポールポジションからポールトゥウィンを果たし自身初優勝。21歳73日での優勝となり、最年少優勝記録など様々な記録を塗り替えてきています。またトロ・ロッソのチームにとっても初優勝となり、そのドライバーテクニックが注目されました。
年間王者ベッテルの時代
2009年にレッドブルへ移籍。マシンの性能も向上し上位争いに食い込めることも増え、4勝の活躍を上げました。そして2010年は前半はマシントラブルなどの影響もあったが、後半から猛追を開始。フェラーリのフェルナンド・アロンソと最終戦までトップ争いを演じており、最終的には4ポイント差で年間チャンピオンに輝いています。23歳134日での年間チャンピオンとなりルイス・ハミルトンが持つ史上最年少ワールドチャンピオン記録を塗り変えています。
その後も勝利を積み重ねてポイントランキングも独走状態。2010年~2013年まで年間チャンピオンを達成しています。特に2013年は11戦目以降ですべて優勝し9連勝、年間13勝で圧倒的なレースを見せ付けました。
今年はフェラーリに移籍しているセバスチャン・ベッテルは、マシンの性能もあるが優勝2回しており、トップを行くメルセデスの2人にどのようにアタックしていくのか、また圧倒的なドライビング技術でマシンを越える実力を見せ付けることができるか、楽しみです。
2015年のF1参加チームの展開
2015年は全20チームがF1に参加しています。F1はドライバーはもちろんですが、チーム同士の駆け引きも大きくそれぞれの勢力やどのような戦い方をしているかも知っておくとより楽しむことが出来ると思います。
昨年王者のメルセデス
ドライバーはルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ。1954年にF1参入したが事故の影響により1955年に撤退、その後1993年にF1に再参入しています。2014年にレギュレーション大変革が起きたが、その際に最も上手く対応したのがメルセデスであり、圧倒的なパフォーマンスを見せています。
今年もこの圧倒的なパワーは顕在しており、ドライバーズランキングとコンストラクターズランキングでもトップで飛ばしており、日本GPでもその強さを見せ付けることが出来るだろうか?
復活のレッドブル
ドライバーはダニエル・リカルドとダニール・クビアト。2005年からF1に参入しており、2010年から2013年まで圧倒的強さを見つけていたのがこのレッドブル。
今年は調整が上手くいっておらず下位に沈むことが多いが、10戦目のハンガリーGPでは2人とも表彰台に上がっており、マシンとドライバーがかみ合ってきた模様。日本GPでかつての走りを見せることが出来るだろうか。
エンジン変更で上位走行の古豪・ウィリアムズ
ドライバーはフェリペ・マッサとバルテッリ・ボッタス。歴史は長く1969年よりF1に参入しており、これまでにドライバーズタイトル7回、コンストラクターズタイトル9回を受賞している古豪です。
2014年より新しくメルセデスからエンジンの供給を受けており、マシンの性能が向上。ここ数年は8~9番手だったが、現在は3番手まで上がってきており、まだ優勝は無いものの安定的な成績を上げており、今年初優勝を日本GPで迎えられれば面白くなりそうです。
戻りつつある実力チーム・フェラーリ
ドライバーはセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネン。モーターレースだけでなく高級車として愛用しているユーザーも多いのがフェラーリです。F1が始まった1950年から参入している古豪であり、かつ実力も兼ね備えているチームです。
2014年のレギュレーション変更で失敗したフェラーリは失速してしまい、優勝も無く表彰台に上がることも減ってしまいました。しかしながら今年は調整も順調でメルセデスと優勝争いも演じています。さらに今年加入のセバスチャン・ベッテルがチームにとって2年ぶりとなる優勝を上げており、勢いに乗ってきています。赤のフェラーリが日本GPでも走る所をぜひともみたいですね。
悪循環のマクラーレン
ドライバーはフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトン。1966年よりF1に参入しており、F1名門チームの一角で、昔からフェラーリと優勝争いを演じているチームです。
2013年以前は優勝回数も多く毎年有力候補のチームであったが、2013年にチームが大きく改革を行ったことによりレースへの調整が上手くいかず優勝だけでなく表彰台すら上がれない年となっています。2015年度もこの悪い流れを断ち切れず、過去の年間チャンピオンを要するもマシントラブルでリタイアの回数も多く下位争いを演じています。
実力を付け始めてきたフォース・インディア
ドライバーはニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレス。2008年からF1に参入している比較的新しいチームです。
まだチームとしての優勝は無いが、ポールポジションを獲得したこともあり最近は完走も多くなってきているチームですので、今後の伸びしろに期待しています。地味に表彰台まで上がってきてくれる事を期待しているチームの1つです。
優勝1回のトロ・ロッソ
ドライバーはマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツ。2006年からF1に参入しているモーターレーシングチーム。過去優勝はセバスチャン・ベッテルによる1回だけだが年々力をつけてきているチームです。
2014年の前半はマシントラブルによりほとんどのレースをリタイアで終えてしまったが、その後調整により完走も増えてきているので、また優勝争いを演じて欲しいチームの1つですね。
復活の兆しロータス
ドライバーはロマン・グロージャンとパストール・マルドナド。2012年よりF1参入しているチームであり、前進はルノー。ルノー時代はフェルナンド・アロンソがドライバーとなり、古豪のフェラーリとの優勝争いを演じていたチームです。
参入当時は表彰台を連発、レギュラードライバーであったキミ・ライコネンがドライバーズランキングでも上位を位置していたが、2014年は大きく後退。最高順位も8位入賞だったが、今年はベルギーGPで3位表彰台を獲得しており復活の兆しを見せてきています。
小林可夢偉が在籍していたザウバー
ドライバーはマーカス・エリクソンとフェリペ・ナッセ。1993年よりF1に参入しており現在のチームの中では4番目に歴史のあるレーシングチームです。
まだ優勝は無いものの毎年コンスタントにポイントを獲得しており、2012年には日本人である小林可夢偉に日本GPで初の表彰台をもたらせています。日本人にとってとても幸せな2012年日本GPでした。
昨年は不運のマルシャ
ドライバーはウィル・スティーブンスとロベルト・メリ。2012年よりF1に参入しているレーシングチーム。
2014年の日本GPではジュール・ビアンキが先にコースアウトして事故を起こしていたザウバーの車を撤退させるためのクレーン車に激しく衝突、意識が戻らないまま2015年7月17日に亡くなってしまいました。当時は台風も来ていたという不運もあったため、今年は無事に全チームが回りきることを願います。
F1初心者が知っておきたいレース中の醍醐味
F1を知っている方は日本グランプリを楽しみにしていると思いますが、知らない方でも楽しむためにF1のどういうところが醍醐味であり、どこを楽しみながら見ればいいかをまとめてみました。
順位が大きく変わるスタート
まずは緊張感漂うスタート。スタートの位置は予選でアタックしたドライバーの中から、タイムの速い順に前から並んでいます。そのため当たり前ながら一番前にいるドライバーが優位であります。また信号がすべて点灯して消えた瞬間がスタートの合図となり、一斉にエンジン音を鳴らして走り始めます。
しかしこのスタートで大きく順位が入れ替わるのも注目の一瞬になります。スタートに失敗すると一歩間違えれば、ポールポジションと呼ばれる1位の位置から最下位に落ちることもありえます。逆にかなりの後方からジャンプアップする場合もあり、またスタート直後の1コーナー目に差が無い状態で全マシンが突っ込んでくるため、クラッシュもあり順位変更もありとレースの中でもまずは一番の見ごたえのある場所になります。
ドライバーの駆け引き
レース中盤に関してはやはり各ドライバーのオーバーテイクと呼ばれる追い抜きが醍醐味の1つになります。接近して2台のクルマが縦に並んでいた場合、後ろにいるドライバーはどこで一気に抜かすかを考え、また前にいるクルマはどこで抜かしにかかるかを予測して、抜かされないようポジショニングを取っていくので、抜かそうとして抜かれないこと、一気に追い抜く場合もあり、注視してしまいます。どのドライバーも1つでも上の順位でゴールすることを考えているため、特にトップ争いだけでなくても下位争いでも本気の追い抜きが見られます。
ピットストップによる順位入れ替え
ピットストップはタイヤの交換や給油、破損した場合はその修理が行われるのだが、このピットストップによって大きく順位が変わることがしばしば起きます。特にF1ではタイヤのチョイスによって大幅にマシンの性能が変わるため、各チームアタマを使いながら交換をしていくのです。
またピットストップを短時間で終わらせることで他のチームとの差を作りより上位に食い込むことが出来るため、各チームの動きを見ていることも楽しみになります。いつピットストップに入るか、各チームの動き、ピットから出てくる動き、それらによる順位の変動を楽しむこともF1の醍醐味と言えるでしょう。
セーフティーカー導入によるレース展開の変化
セーフティーカーというのは接触やクラッシュなどでコースに安全性が保たれない場合に、安全車両として走行される場合があります。セーフティーカーを追い抜くことは禁止されており、またセーフティーカーが走行している場合は他の車も抜くことは出来ません。それにより速度制限がかかるためこれまで大きく差が開いていたとしても、すべて縮まることになります。
セーフティーカーが去った後、各社再度スピードアップするのだが最初のスタートと同様でこのスピードアップで成功した場合はこれまで圧倒的な差が出来てしまっていた場合も、追い抜くことが出来る後方にいるクルマにとってはチャンスになります。
2015年F1日本グランプリのまとめ
F1の日本グランプリは1年に1回しかないイベントですから思いっきり楽しむために準備をしておきたいですね。特にこれまで見ていなかった方、F1を知らなかった方でも楽しむことが出来るスポーツでありますので、9/27を楽しみにしながら待ちたいと思います。
コメント